[LTレポート] Amazon EKS (Elastic Container Service for Kubernetes) の紹介 #k8sjp
3/8 に開催された Kubernetes Meetup Tokyo #10 において、AWS のエンジニアである岩永氏より Amazon EKS の紹介(ライトニングトーク)が行われましたのでレポートします。
ミートアップ全体については別記事でレポートしていますので、そちらもご参照下さい。
その前に : EKS とは
Amazon Elastic Container Service for Kubernates (EKS) は、昨年末の re:Invent 2017 で発表されたマネージドな Kubernetes (k8s) サービスです。詳細は下記にリンクした記事を参照して頂きたいのですが、単に EC2 上で k8s を動作させることにくらべ、AWS の他のサービスとの連携が強化されることになるそうです。
スピーカー
- 岩永 亮介氏
- アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 ソリューションアーキテクト
同録動画
今回のミートアップは全て動画が公開されており、本 LT は 02:14:00 あたりからになります。埋め込みは無効になっていましたのでリンク先でご覧下さい。
発表内容
- 現在プレビュー中の EKS の紹介
- まずは AWS におけるコンテナ関連サービスの紹介。AWS としてはデプロイのプロセスと関連深いと考えている
- EKS は Amazon Elastic Container Service (ECS) と同列
- k8s と AWS の関係
- 昨年末時点で、k8s 利用者の 68% が AWS 上で動かしているとの CNCF アンケート結果がある
- AWS も非常に重要視している
- EKS の 4つの信条(Tenet)
- EKS はエンタープライズ企業が本番のワークロードを実行するためのプラットフォームであること
- EKS はネイティブで最新の Kubernetes の体験を提供すること
- EKS ユーザが他の AWS サービスを使うとき、シームレスな連携を実現し不要な作業を取り除くこと
- EKS チームは積極的に Kubernetes プロジェクトに貢献していくこと
- Amazon EKS と AWS サービスの連携例
- AWS IAM
- ALB
- ACM
- Route 53
- PrivateLink
- ASG
- EFS
- RDS
- ElastiCache
- EKS を使用した構成例
- 企業ネットワークと Direct Connect で接続し、一切インターネットに出ない閉じた環境で動かすことも可能
- 動作デモ
- YAML にはエンドポイントなど、1画面に収まる程度の情報を記述するだけ
kubectl
コマンドで直接 EKS の環境にアクセス出来る
所感
業務ではコンテナ環境をさわることはないのですが、インフラフェチ エンジニアとして EKS は非常に気になる存在です。その概要と目指すところが明確に紹介された、LT とはいえ AWS の本気度が伝わってくるようなプレゼンテーションでした。
なお AWS のコンテナサービスについては、下記の Black Belt にても情報が公開されています。講師は本 LT と同じ岩永さんで、一部の資料も共通なので、こちらも是非ご参照下さい。
ちなみにこちらは、登壇者に質問したらもらえるステッカーです。わたしも頂いてきました。シンプルじゃないアイコンの Fargate かわいいですね!